A(エース)社会保険労務士法人の足立徳仁です。
このコラムでは、人事・労務に関する様々なQ&Aや法改正情報、助成金・補助金などの新着ニュースをお届けしてまいります。 今回のテーマは、「今年こそ新たな福利厚生制度導入!採用でも注目される"役員も入れる"企業年金制度」です。 昨今、どのような業種でも人手不足が叫ばれる中、どのような採用活動を行い人手を確保するかは企業の重要な課題となっています。 本日は、採用時の「福利厚生」に着目し、役員も加入可能な福利厚生制度「企業型確定拠出年金」についてご案内します。 福利厚生としての側面だけはなく、税制優遇などメリットもたくさんございます。
まずは、【企業型確定拠出年金】簡単解説動画
<画像をクリックすると動画を視聴できます>※倍速視聴も可能です。
人手不足の時代【福利厚生】は、募集の大きなポイント
大手転職サイト登録者へ、企業選びの際に重視するようになったことのアンケート調査です。 このアンケートでは、3年以上の就業経験がある人の34.7%、就業経験が3年未満の人の33%が、企業選びで福利厚生を重視するようになったそうです。 自社と同程度の条件で働ける会社がほかにも数社ある場合、福利厚生が充実していれば、転職者に選ばれやすくなるかもしれません。 福利厚生の充実度が、ほかの求人との差別化に役立つ可能性があります。
 調査機関:株式会社学情 調査対象:20代・転職を希望する社会人(20代専門転職サイト「Re就活」のサイト来訪者) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000907.000013485.html
採用でのポイント① 求人票に必ず記載される
福利厚生制度は、特殊なものである場合、求人票に記載する場所が分からなかったり、求職者が確認しづらい場合があります。 「企業型確定拠出年金」は「国の制度」の活用であることから、ハローワーク求人票には選択枠が存在し、求職者が一目で確認できます。
 出典:求人票の書き方(厚生労働省HP) https://www.hellowork.mhlw.go.jp/doc/kyuujinnmousikomisyonokakikata.pdf
採用でのポイント② ハローワーク求人検索で差別化
ハローワーク求人の検索サイトをご覧いただいたことはございますでしょうか。 求人の検索では、条件を細かく検索することが可能です。 雇用保険・社会保険など、求職者が確認したくなるような項目と共に「企業年金」を選択できる箇所があります。 特に、転職前の企業で企業型確定拠出年金に加入していた場合、ポータビリティ制度により転職先でも引継ぎが可能です。 企業型確定拠出年金へ加入していた方にとっては、重要なチェック項目となります。

採用でのポイント③ 前職からの引継ぎが可能
①企業型確定拠出年金のポータビリティ制度
出典:離職・転職時等の年金資産の持ち運び(ポータビリティ)(厚生労働省HP) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/nenkin/portability.html
福利厚生に【企業型確定拠出年金】が選ばれる理由
①積立金は全額損金計上 ②税制優遇
・所得税・住民税非課税
・運用益非課税
③社会保険料対象外
④経営者1人からでも導入可能

まとめ
人手の確保が企業の重要な課題となったいま多くの企業が「福利厚生」に注目しています。国の制度を賢く活用し福利厚生制度でありながら税制優遇などめりっとの大きい制度の導入により会社にとっても従業員にとってもよりよい会社を目指せます。 企業型確定拠出年金に少しでもご興味がある方はぜひA社会保険労務士法人までご連絡ください。
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